三億円強奪事件について再び考える
中原みすずさんの「初恋」を引っ張り出してきて読み返しました。
三億円強奪事件の実行犯の手記という設定で、うちの旦那さんは、「この人がクロだ」と申しております。
(詳しくはこちらの記事参照)
最初に発行されてから、数回出版社を変え、手直し、発行し直しているだけあって、小説としてのクオリティが高いです。ぐんぐん惹きつけられ、2時間もせずに読み終わってしまいました。
切ない恋愛小説の様であるのに緊迫感があり、巧妙に計算されているのがわかります。
旦那さんも、宮崎あおいさんも、この人が犯人だ、クロだと言うけれど、正直、これまた私は信じられないところがあります。
時代背景は良く組み込まれていて、きっとあの頃はそんな感じだったのだろうと、なんとなく想像がつきます。
実行犯が女だというのは意外だけど、性別を間違えるほど、目撃情報が危ういことってあるのでしょうか?声を聞いているのに?
ネタバレしてしまいますが、大村の恋愛の相手が主人公であった展開、涼が兄であった展開などは上手くできていて、小説を面白くさせようとして作った内容ではないのかな、面白く出来すぎていないかなと思ってしまいます。
が、全てがノンフィクションである必要はないので、フィクションの部分もあってもおかしくはないですね。
この小説が映画になるのも納得が行く気がします。ただ、そっくりそのままが事件の背景だとは、信じがたいのが私の印象です。
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