袴田事件について考える
日本テレビ系のドキュメンタリー番組、『NNNドキュメント’18』で、「袴田事件」の死刑囚・袴田巖さんの釈放後、4年半にわたり密着した様子が放送されたそうです。私は残念ながら、知ったのが遅かったので、見逃してしまいました。
袴田事件の概要
袴田事件とは、今から52年前、1966年に静岡県で発生した、強盗殺人事件です。4人の家族が、亡くなりました。袴田巖元被告は、1980年に裁判で死刑が確定していました。それから10年ほど経った頃から、袴田さんは獄中で自分を神だと名乗り始めます。
その後、2014年に再審開始と、死刑及び拘置の執行停止が決定され釈放されますが、2018年6月に、高裁で再審請求が棄却となります。
現在のこと
袴田さんは、半世紀にわたる拘禁生活の中で精神を狂わされ、自らを神と名乗り、現在も、強固な妄想の世界に支配され生活しています。「拘禁反応」と診断されています。
そして今年一月、袴田さんは、福岡の病院で、当時死刑判決を下した裁判官の1人である、熊本典道さんに50年ぶりに再開します。
熊本さんは、当時袴田さんに、無罪の心証を持っていました。しかし、3人のうちの2人の裁判官が「死刑」と判断したため、判決は死刑になり、そのことを熊本さんは間違っていたと後悔して今まで生きてきたとのこと。
この再開の様子が、『NNNドキュメント’18』で放送されたようです。
ギネス世界記録と取り調べ
袴田さんは、30歳で逮捕されてから45年もの間、東京拘置所に収監拘束されていました。一時「世界最長収監」として、ギネス世界記録に認められていました。
袴田さんの取り調べは、炎天下で1日12〜17時間にも及びました。一切の安眠をさせなかったり、取調べ室に便器を持ち込み、取調官の前で垂れ流しにさせる等の行為があったとされています。
私が思うこと
自白が強要されたものなのか、数々の疑問点はどう説明をつけるのか、いろいろわからないことだらけです。冤罪だったとしたら、45年間の拘束、死刑への恐怖、辛い取り調べと睡眠不足と疲労、救いを求めて自分が神だと思い始めてしまう精神になるのも、わかることかと。免罪だったとして、半世紀を拘置所で過ごした人の人生を想像すると感慨深いです。
袴田事件に関する書籍や映像
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